…あ すみません。

未来



『七色見えるでしょ？』
その言葉こそが
この胸 虹を架けるよ
『アーチをくぐれば幸せになれるってさ』
…君 聞くともなく聞いてた

ぼやけた世界雨上がりのせい？
右手が宙を惑うよ
『私には見えないわ…』
遠くを見てた
僕には聞こえなかった

今こそが輝いてる
胸の隅で泣いてる
僕が居たなんて
気付かなかった
君こそが輝かせる
未来が揺らめいてる
蜃気楼の様
景色をぬらすよ

延びる影 気付けば
恐くて踏んでた
そっと気付かれない様にさ
赤く染まった君の背中は
それ以上振り向かなかった

今こそが輝いてる
胸の隅で泣いてる
僕が居たって
気付かないフリした
君だけは気付いてた
未来は遠く遠く
先からもう やって
来ない事を

探してる 僕探してる
今トキが止まる言葉
探してる 君探してる
今大切な最後の言葉

変わらない景色がただ
すべてを変え続ける
あの虹の明日の
行方だって
また会えるかな
もう君と話せる言葉も
抱き締めてあげられる
腕も
もう僕には ないけれど